カウンセリングの効用
誰でも職場や学校、家庭でストレスを感じない日は少ないのではないでしょうか。
- 苦手な人がいる
- 若い社員の考え方になじめない
- 嫌な教師がいる
- 人前で話さなければならないのが苦痛
- 試験や面接で緊張しすぎてしまう
- 将来が不安
- 他人が思い通りに動いてくれずイライラする
などあげていけばキリがありません。
このような問題は小さな問題と考えられがちです。
「誰にでもあること」と片付けられてしまっているので、あまり気にも留められない事柄かもしれません。
しかし、カウンセリングで、このような「小さな」問題が起こらなくなったとしたらどうでしょう?
実は、カウンセリングのいちばんの醍醐味は、このような問題が自分の身に起こらなくなったことに気づいた瞬間にある、とわたしは思います。
よきカウンセラーはクライアントの経験が豊富
長年カウンセラーをやっている関係で、カウンセラー志望の人にカウンセリングを教えることもあります。
そのとき、いちばんよくないな、と思うのは、自ら積極的にクライアント(相談する人)となり、自分の問題を見ようとせずにカウンセラーになろうとする人です。
エラソーに言いましたが、自分の問題を見る、それはとても辛いことですから、やむを得ないのかもしれません。
わたしにも、もちろん辛いことです。
でも、それを乗り越えたときにやってくるあの「喜び」を知らずして、どうしてカウンセリングができましょうか。
「ある状況に置かれたときに起こる、毎度おなじみの心理パターンが起こらない自分」に気づいたときの、あの素晴らしい、誇らしい感じ。
残念ながら、誰にでもカウンセリングが成功する、ということを確約することはできません。
ただ、わたしは、少なくとも、自分の問題から逃げ続けているカウンセラーではない、ということだけは確実に言えます。